【Vol.5】ダンボールの強度UPとカビ対策(実寸大フォークリフトへの挑戦)

ニスありフォークとニス無しフォークとの比較 ブログ
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この記事の内容(製作内容)

前回の記事で、フォークを2本作りましたが、思った以上に大きく、何より重く(1本あたり1.15kg)折れそうという課題と、ジメジメした空気の中、虫やカビが繁殖しそうな気配がするという何気に死活問題の課題が見つかったので、その対策をしたいと思います。

かず
かず

ダンボールの強度U Pと、カビ対策をしたいけど、どんな方法があるのかな?

今回の課題について

ダンボール工作の知識がないので、先人たちがどんなことを実施しているのかを調べました。

ダンボールの強度を上げる方法として、下記の4点が挙げられます。

  • 液体ガラスを塗る(ニッコー社)
  • 木工用ボンドを水で薄めて、工作物の表面に塗る
  • 水性ウレタンニスを塗る(抗菌仕様)
  • Tatara撥水セラミックス マルチ(現在手配中)

でした。

この中から、今回は、ダンボールの質感を維持しつつ、強度UPとカビ対策をできる塗料を探したいと思います。

1.液体ガラスを塗る(ニッコー社)

ニッコー社の液体ガラスは、木材に使用する塗料で、重要木造建築物にも使用されるほどの耐久性、防汚性、防火性に仕上がります。

個人的にはTVで見て、とても興味があって塗りたいところでしたが、
個人販売は実施していないとのことなので断念しました。

また危険な薬品も使用して施工には教育が必要とのことで、自宅での使用は断念しました。残念。。

2.木工用ボンドを水で薄めて塗る

木工用ボンドを水で薄める方法は、ほとんどのQ&Aを見ても一般的な回答として載っていました。

ただ記事で実演後の写真でダンボールをよ〜く観察すると、水分量が多すぎてダンボールがフニャフニャに変形していました。その日の湿度や気温に左右されるのか、水とボンドとの調合が難しいんだと思います。

理想は木工用ボンドをそのまま塗りたいところですが、粘度が高くヘラでは塗りにくいのと、原液を直接塗るとコストが跳ね上がるので水で薄めるんだと思います。水を多用するということは乾くまでにカビが生えるリスクも高いので、今回はスルーすることにしました。

愛用の木工用ボンド

上の写真は、今接着で使っている速乾性の木工用ボンドです。消費が早いので、詰め替え用を3kg分買っています。。

3.水性ウレタンニスを塗る

私が紙工作で使用するニスに「水性アクリルニス」があります。

これは母親譲りのニスで、幼少期から使用していて絶大な信頼はあります。

これよりも硬いニスはないのか?そんな疑問が出てき他ので、ホームセンターに行きました。(ダンボールを貰うついでに。。)

商品棚の上には、様々な塗料が陳列されていて、どれが良いのかわからない。

ふと棚の上を見ると、塗料の物性比較表があり、強度やコスト、特徴などの比較がされていました。

(写真:カインズの比較表)

それを見ると、強度は水性アクリルニスより水性ウレタンニスの方が高い(コストも)と記載されていました。

また、抗菌剤を配合!とあるではないですか!?カビ対策になると思いました。

これは、現物でチャレンジしてみるしかない。と腹をくくって購入。(130mlで1,200円!?)

どんな感じに仕上がったかは、下の章でレビューさせて頂きます

水性ウレタンニスの様子

上の写真、今回買った水性ウレタンニス。(つや消し)

4.Tatara撥水セラミック マルチ

これは木材家具に使用する高級ニスです。

たまたま、ニッコーの液体ガラスに替わる良い物がないか?とネットで探していたところに見つけました。

詳細を調べると、木材の風合いを残しつつ、木材の繊維に浸透して硬化。撥水や防汚の効果も高いとあるので試す価値はあると感じました。ただ、どのレビューを見ても、ダンボールに施工した方はいないようです。(高級ニスをダンボールに塗る人なんていないか。。)

メーカに問い合わせても良いですが、「ダンボールに塗れますか?」と聞くのはちょっと恥ずかしかったのと、ちょうど自宅の木材家具にも内緒で塗ってみようと思い購入を決意。

楽天ショップで購入できたので、試しに1Lを購入しました。(17,000円!?)なんだか金銭感覚がおかしくなってきました。これで良ければ一斗缶(15Lで20万越え!?)

来週中に届くと思うので、またレビューさせて頂きます。(23/6/17時点)

tatara撥水セラミックのマルチ

じゃあ、実際に作ってみよう!(水性ウレタンニス版)

期待のTataraは後日記載するとして、

まずは、水性ウレタンニスを塗ってみます。

いきなりフォークに塗る勇気はなかったので、まずは以前作った「ダンボール機関車」に餌食になってもらおうと思います。(このHPの作品集に展開図と一緒にあります。)

ダンボール機関車
簡単!ダンボール機関車

ダンボール機関車に水性ウレタンニスを塗ってみます。今回は塗っているところ、塗っていないところがわかるように部分わけして塗ってみました。

水性ウレタンニスを塗った場所と塗ってない場所の比較

どうでしょう?塗ったところは、少ししっとりした感じがありますね。

写真ではわかりづらいですが、ダンボールの質感をしっかり残しつつ、高級感のあるダンボールに仕上がっています。ダンボールの変色も少なく、色味は個人的にかなり好みですね。また、ハケで雑に塗っても気泡が発生する気配はなく、ダンボールがふやける感じもなく塗りやすくて良かったです。また匂いもないので、自宅でも容易に施工可能です。これは嬉しいですね☆

ついでに水性アクリルニスもダンボール機関車に塗ってみました。

ウレタンニスとアクリルニスとの比較

アクリルニスは、「光沢あり」なので参考程度ですが、少しダンボールに滲み込んでいるよう見えます。もちろん色合いは、光沢ありなので少しテカテカしているように感じます。

せっかくウレタンもアクリルも塗ったので、施工前と施工後の強度を比較してみたいと思います。

今回欲しい強度としては、子供が押したり、上に乗ってもダンボールが押し潰れない強度が欲しいです。ダンボール内部のフロート方向を工夫して潰れないようにしているものの、弱い方向もあります。簡単にいうと、ダンボールの厚み方向(下図)に潰れないことが目標となります。

欲しい強度の方向

上の写真のように、ダンボールの表裏を指で挟み込み、変形がどの程度かを確認したいと思います。

カチカチに硬化していれば表面に凹みが現れないはずです。

ニスありなしの比較

上の写真は、「ニスなし」「アクリルニス」「ウレタンニス」3者の比較です。

赤丸の部分が指で押した範囲になります。どのパターンも凹みがあって強度は、カチカチ!に硬化とはいかなかったです。残念。

ただ「ニスなし」は明らかな凹みがあることがわかるので、ニスを塗れば少し強度がUPすることがわかります。写真では伝わりにくいですが、アクリルニスよりもウレタンニスの方が弾力があるのと少し硬く感じました。

強度の感覚としては、ダンボールの表面に薄い紙を1枚貼り付けたような感覚です。ティッシュ箱とまではいかないレベル感です。

今のところ、Tataraがまだ手元にないため、フォーク1本に水性ウレタンニスを塗ってみようと思います。

ニスありフォークとニスなしフォーク

右側のフォークがニスを途中まで塗ったところです。少し色味が変わっていますが、フニャフニャに変形することなく塗ることができそうです。

この調子で、全面に塗ってみたいと思います。

ニスありフォークとニス無しフォークとの比較

良い感じです。

もう1本も塗ろうかと思いましたが、Tataraが到着して塗り比べたら面白そうなので、塗らずに待っていようと思います。

次回の目標!

フォークが完成したので、フォークを引っ掛ける「バックレスト」という部分の製作に取り掛かりたいと思います。

ここから製作日数の要する大型品になるので、気持ちが折れないように楽しみながら挑戦したいと思います。みなさん、応援をよろしくお願いします。

フォークリフトの部位名称

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